妊婦のビタミンDと赤ちゃんの体格に関する情報

妊婦の活性型ビタミンD【25(OH)D】が37.5 nmol/L以上だと体重、頭囲、ポンデラル指標が大きかった。


Vitamin D Levels In Early Pregnancy Associated With Low Birth Weight.
Medscape (12/14, Brown) reported, "Vitamin D levels in early pregnancy are closely related to birth weight, head circumference and ponderal index, but not placental growth, in term infants," according to a study published online Nov. 16 and in the Jan. 2013 issue of the Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism. "In a bivariate analysis, women who had 25(OH)D levels of 37.5 nmol/L or more had babies with higher birth weight, head circumference, and ponderal index when compared with those whose 25(OH) levels were less than 37.5 nmol/L, but there were no differences in placental weight and placental-to-fetal weight ratio." Notably, "the differences in birth weight and head circumference by vitamin D deficiency remained after adjustment for trimester at maternal blood draw, maternal race/ethnicity, prepregnancy body mass index, height, smoking, season, and study site."

ポジティブ心理学

心の健康に必要な3項目（リチャード・ライアン博士）
①他人とのふれあい
②自分にはできるという自信
③自主的に考え行動する自律性

日本ポジティブ心理学
http://www.jppanetwork.org/positivepsychology/pparticle1.html

CDCが掲げるアメリカの子供達の理想の睡眠時間

【アメリカの正常児の睡眠時間に関する研究】
2歳未満の乳幼児の睡眠時間は12-14時間
2-4歳児は11時間
4-10歳児は10時間
10-16歳児は9時間であった。


この研究結果に対応しCDCは、
乳児は12-14時間
幼児は11-13時間
10-17歳の思春期は8.5-9.5時間
を勧めている。

Williams's team found that until their second birthday, babies in the study slept an average of 12 to 14 hours during each 24-hour period.

By age four that had dropped to about 11 hours of sleep and by age 10, to 10 hours. By age 16, kids were getting an average of about nine hours of sleep per night.

The findings suggest most kids' sleep habits are in step with government guidelines.

According to the CDC, toddlers should be getting 12 to 14 hours of sleep. Preschoolers should get 11 to 13 hours of sleep, and adolescents age 10 to 17 should get 8.5 to 9.5 hours.

Norms and Trends of Sleep Time Among US Children and Adolescents :
Jessica A. Williams, MA; Frederick J. Zimmerman, PhD; Janice F. Bell, PhD
Arch Pediatr Adolesc Med. 2012;():1-6. doi:10.1001/jamapediatrics.2013.423.

酸化ストレスとメタボリックシンドローム

Hormone Frontier in Gynecology 19(2):125-130, 2012

脂肪組織：余ったエネルギーをＴＧ（中性脂肪）として蓄積し肥大化。エネルギー不足時FFA(遊離脂肪酸)として放出する。

肥満・糖尿病モデルラットの脂肪組織：NADPH oxydase（活性酸素種ROS 産生酵素）の発現上昇、SOD(スーパーオキシドジスムターゼ　抗酸化酵素)・グルタチオンペルオキシダーゼ（抗酸化酵素）・カタラーゼ（抗酸化酵素）の発現低下

【教えて本木先生】第三回(裏): シワとくすみを減らすミネラルとは？

健康な子どもを育む小児科医としては、家族が健康・健全であってほしいと願います。私は、究極の健康とは子どもの頃からのアンチ・エイジングだと考えます。それを「オプティマル・ヘルス（最善の健康）」とも呼びます。これを実践するには、どうしたらよいでしょうか？

見た目のアンチ・エイジングというと、どのようなことをイメージしますか？　抗加齢の世界では3つに分けていきます。体型、容貌、皮膚です。第3回目の連載では、シワとくすみを減らすミネラルのお話をしていきます。

皮膚のアンチエイジングに効くミネラルをご存知ですか？　それは「亜鉛」です。「亜鉛」は、抗酸化物質の一部として大切な役割をもちます。そのため、シミ・シワを作る酸化ストレスを減らします。それでは、なぜ亜鉛が皮膚の若さを保つのに必要なのかを、紫外線の話をしながら紐解いていきましょう。

紫外線には「長波長紫外線UVA」と「短波長紫外線UVB」があります。

【短波長紫外線 UVB】は、NADPH oxidaseを活性化させます。
その結果、活性酸素種ROS【・Ｏ₂^- スーパーオキシドアニオンラジカル】を細胞内で作ります。

一方、【長波長紫外線UVA】は、【・Ｏ₂^-スーパーオキシドアニオンラジカル】に加え、【¹O₂ 一重項酸素】を作り出します。前回勉強した活性酸素種ROSを2種類も作ります。そのため、UVBよりもUVAの方が悪者と考えるとわかりやすいと思います。前回勉強した活性酸素種ROSを2種類も作ります。そのため、UVBよりもUVAの方が悪者ということですね。


さて、ここでは活性酸素種ROSの一種である【¹O₂ 一重項酸素】に的を絞ってみます。¹O₂ 一重項酸素はどんな悪さをするのでしょうか？

【¹O₂ 一重項酸素】は、皮膚の脂であるスクワレンや不飽和脂肪酸を酸化させ【脂質ヒドロペルオキシド LOOH】を作ります。この【脂質ヒドロペルオキシド LOOH】が過酸化脂質として体に悪さをします。

この過酸化脂質である【脂質ヒドロペルオキシド LOOH】は、皮膚のくすみやしわを作ります。



図にしたように、H₂O₂過酸化水素が直接メラニンを増やしてシミを作ります。また、間接的に活性酸素種ROSが「脂質を酸化」させて、シミやクスミを増やします。ほかにも複雑な道筋をたどって、炎症や線維増加を起こします。それらがシミ・シワにつながります。これらの活性酸素種ROSを減らすから「亜鉛」はお肌に良いのです。

亜鉛が活性酸素種ROSを減らす理由としては、【ジンク・スーパーオキシドジスムダーゼ Zn-SOD】が細胞質内の活性酸素種ROSの一種であるＯ₂^-スーパーオキシドを減らすこと、亜鉛-グリシン配位化合物がメタロチオネインと【グルタチオン(GSH)】と言った抗酸化物質を増やすからです。

最後に、亜鉛が多く含まれているものを紹介します。

覚え方は...
1. 海の精力をつける食材（牡蠣・うなぎ）
2. 味に癖のある洋食材（もも肉、レバー、卵黄）
3. 伝統的和食材（大豆・そば・ゴマ）
4. ちょっと優雅な嗜好品（緑茶・抹茶・カシューナッツ・アーモンド）

外でのレジャーや仕事で皮膚に負担をかけたり、ストレスで疲れたな！？ と感じたら、少しリッチな気分でオイスターバーでナッツを頼みながら、亜鉛補充してみませんか？

ちなみに、血液中の亜鉛が足りなくなると、皮膚や口・喉の症状や体の不調が増えてきます。
具体的には、舌の痛みや味覚を感じなくなったり、食欲がなくなったり、数か月にわたる下痢や貧血、生理が来なくなったり、風邪をひきやすくなったり、暗いところで目が見えなくなったりします。一方で、取りすぎると嘔吐や下痢、貧血を引き起こしますから、注意してくださいね。


今日の覚えてほしいことは、【活性酸素種ROSは炎症や線維増加を起こす】です。

今回からキーワードのまとめをします。
1 【悪】紫外線：長波長紫外線UVA、短波長紫外線 UVB
2 【悪】活性酸素種：・Ｏ₂^-スーパーオキシドアニオンラジカル、¹O₂ 一重項酸素、H₂O₂過酸化水素
3 【悪】過酸化脂質：脂質ヒドロペルオキシド LOOH
4 【善】抗酸化物質：ジンク・スーパーオキシドジスムダーゼ Zn-SOD、グルタチオン(GSH)

注：ここで記した【善】【悪】の判断は、抗酸化にもっていくものを善、酸化を進める物質を悪と、理解しやすいように便宜的に分けました。
たとえば、今回、シミ・くすみを増やすという意味で、紫外線・過酸化水素を悪者扱いをしましたが、これらには殺菌作用があり日常生活に大変役立っています。


出典：薬学雑誌、アンチエイジング医学、生物試料分析、Functional Food、BIOMEDICAL RESEARCH ON TRACE ELEMENTS、炎症と免疫、日本衛生学雑誌、ICUとCCU、外科と代謝・栄養

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